◆ Vol.1 / Report

業種の違う9人が、
金網の2040年を考えた3時間

開催日 2026.10.08(木)16:00〜19:00 会場 MUSASHi Innovation Lab CLUE(豊橋駅前) 題材企業 株式会社伊勢安金網製作所
東三河ミライ会議2040 第1回の参加者、題材企業、主催者の集合写真。CLUEのステージ前で
第1回の参加者と、題材企業の安藤様、主催の2人。MUSASHi Innovation Lab CLUEにて。
この記事の3行
  1. 豊橋で75年続く伊勢安金網製作所を題材に、業種の違う9名が2チームに分かれ、2040年の網の使い道を考えました。
  2. 前半はAIを使わず、人の頭で強みと困りごとを出し、後半にAIで案を広げて、スライドにまとめました。
  3. 2チームで6つの案を安藤様に発表しました。次回の題材も、参加者の声から決めていきます。

2026年10月8日、東三河ミライ会議2040の第1回を、豊橋駅前のMUSASHi Innovation Lab CLUEで開きました。

参加したのは、司会業、エネルギー、貸おしぼり、製造、食、IT、広報・管理栄養士、行政など、仕事も年代もばらばらの9名です。多くの参加者にとって、金網は、これまで真剣に考えたことのないものでした。

01 / Flow

3時間の流れ

開会のあいさつをする主催の齋藤肇 進め方を説明する主催の志水康太
開会のあいさつをする齋藤と、進め方を説明する志水。齋藤からは「きょうは、本気で無責任になっていただいて大丈夫です」という呼びかけがありました。
  1. 安藤様に聞く
    参加者が付箋に書いた質問に、安藤様が全体の前で答えてくださいました。素材の種類、網目の細かさ、納期、なぜ金網業界には大手がいないのか。質問は両チームから途切れず出て、予定より長い時間になりました。
  2. 強みを出す
    技術・人・設備・お客様との関係・地域・網の性質の6つの問いに、付箋で答えを貼り、チームで3つに絞りました。
  3. 2040年の困りごとを出す
    働き手の減少、高齢化、空き家、大雨。それぞれの仕事から見える「2040年に誰がどこで困っているか」を出し、強みとつなげて案にしました。
  4. AIで磨く
    付箋の写真をAIに読み込ませ、案を広げました。参加者は自分のスマホで案を読み、良いと思うものに投票。そのあと、厳しい目で弱いところを洗い出し、発表用のスライドと台本までを作りました。
  5. 発表
    各チームが、安藤様に向けて3つずつ案を発表しました。

02 / Strengths

外から見えた、伊勢安金網製作所の強み

「技術」「人」の問いが書かれたシートに、青と赤の付箋が貼られている
「技術」「人」などの問いに、参加者が付箋で答えたシート。青は安藤様への質問、赤は強みの意見です。
Team A職人さんの技術

作る人によって速さも出来も変わる網を、守り続けてきたこと。

Team Aワンストップ

作る・加工する・売るまでを、グループで完結できること。

Team A網目と線の太さ

用途に合わせて、網目と線の太さを変えられること。

Team B多様な網に対応

用途に合わせて、さまざまな種類の金網を作れる技術。

Team B技術を地域に残す

職人の技術を、この地域に残していくという視点。

Team B幅広い年齢層

幅広い年齢の人が働いていること。技術を次に渡す土台になります。

03 / Proposals

2チームが出した、6つの案

チームAの表紙スライド「網で守り、掃除を楽にする 農家と工場への三つの提案」 チームBの表紙スライド「伊勢安さんの網と技術を 街・催事・学校へ届ける」
発表に使ったスライドは、チームの付箋と話し合いをもとに、AIがその場で作ったものです。

チームA 網で守り、掃除を楽にする

Team A / 司会・エネルギー・貸おしぼり・製造・食
案1
農家の保管品を動物から守るかご。畑全体ではなく、収穫物や飼料を置いておく間だけを守る。出し入れのしやすさが条件。
案2
ごみをまとめて外せる排水溝の網。大雨の前に掃除しやすくする。網が詰まっても水が逃げる形と、誰が掃除するかを一緒に考える。
案3
工場の洗浄水から粗いごみを取る、交換しやすい網。水の再利用を、少ない手間で続けるための網。

チームB 街・催事・学校へ届ける

Team B / IT・製造・広報と管理栄養士・行政
案1
商店街で使う、取り外せる金網の装飾。数店で費用を分け合い、共同の企画に使う。
案2
音楽フェスの観客を守る網。柵全体ではなく、安全確認と設置を担える会社に網を届ける形。
案3
学校の柵の点検。網を作る知識と、現地で点検する会社の力を組み合わせ、学校の柵をまとめて確かめる。
チームBの案1のスライド。つくるもの、お客様が得るもの、なぜ伊勢安さんか、最初の一歩、気をつけることが並ぶ
案ごとに「なぜ伊勢安さんか」「最初の一歩」「気をつけること」までを1枚にまとめています。

どちらのチームも、案を「決まったこと」としてではなく、2040年に向けて安藤様が考えるための材料として渡しました。網を売るだけでなく、誰が費用を払い、誰が掃除や点検を担うのかまで考えたのが、この日の議論の特徴でした。

04 / Voices

参加した方の声

全然考えたことない業種のことを、皆さんの意見を聞きながら考えるのは、すごくおもしろい企画です。

広報のお仕事をされている参加者

この会がなければ、金網を真剣に考えることはなかった。考えるほど奥が深くて面白い。

終了後に話してくださった参加者

終了後のアンケートには8名が答えてくださり、6名が「とてもよかった」を選んでくださいました。よかったこととして最も多く挙がったのは、安藤様のお話でした。

05 / Next

次回について

会の最後に、安藤様は「金網のファンが1人でも増えたらいい」と話してくださいました。この3時間が、参加者の皆さんにとって金網を考えるきっかけになっていたら嬉しく思います。

第2回は、いま準備を進めています。アンケートでは、農家、うずら、運送業など、次に考えてみたい業種の声もいただきました。決まり次第、このサイトでお知らせします。

題材になってくださった株式会社伊勢安金網製作所の安藤様、会場をご提供いただいたMUSASHi Innovation Lab CLUEの皆様、そしてご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

Archive

第1回の記録

題材企業
株式会社伊勢安金網製作所豊橋市・創業から約75年の金網メーカー
会場
MUSASHi Innovation Lab CLUE豊橋駅前・ココラアベニュー3F
参加
9名2チームで実施
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